江戸時代、江戸城に隣接していた一番町周辺は、江戸城を守る重要な防衛の役割を果たしてきたエリア。“番町”という地名も、徳川家康が番町一帯に、大番組と呼ばれる将軍を警護する旗本たちを住まわせたことに由来するといわれています。
そして、この界隈は、明治・大正・昭和にかけて、数多くの作家や芸術家などの『文人達』が居を構えた土地。暮らした時代はそれぞれ異なるものの、新宿通り(麹町大通り)と大妻通りをつなぐ通称“番町文人通り”には、与謝野鉄幹・晶子夫妻、島崎藤村・泉鏡花・滝廉太郎、藤田嗣治など、多くの文人や芸術家が住まい、当時は東京の文化発信地となっていました。
01.滝廉太郎居住跡 02.番町文人通り
現在、文人らの旧居跡には、案内プレートが設置され、文学散策へと誘う目印になっています。
また、明治以降、旗本屋敷の跡地に、『イギリス大使館』をはじめとする各国の大使館が建てられたことで、インターナショナルな雰囲気が漂う、趣のある街並みが形成されました。
周辺には、歌舞伎や日本舞踊、民俗芸能などを上演する『国立劇場』、『東京国立近代美術館』など、さまざまな施設が点在し、洗練された文化と身近に触れ合うことができる恵まれた立地が、この街の魅力の1つとなっています。
そのほか、春になると多くの花見客で賑わう『千鳥ヶ淵緑道』や『千鳥ヶ淵公園』など、豊かな自然スポットも充実。さらに徒歩圏内には、『皇居ランニングコース』や『北の丸公園』、『日本武道館』など、さまざまな話題のスポットがあるので、多彩なアクティブライフを満喫することができます。
中でも、皇居の北側に広がる『北の丸公園』には、江戸城史跡、歴史的遺構のほか、科学技術館、近代美術館などの文化施設があり、見所も満載。『靖国神社』もまた、春にはソメイヨシノやヤマザクラなどの400本もの桜が満開に咲き、遠方からも多くの観光客が訪れる、都内有数の桜の名所です。
01.イギリス大使館 02.近代科学資料館 03.皇居ランニングコース 04.北の丸公園 05.日本武道館
06.靖国神社
一番町周辺は、教育機関が充実した都内有数の文教エリアでもあります。
通学区には、歴史ある伝統校の『千代田区立麹町小学校・麹町幼稚園』や『千代田区立麹町中学校』があり、『大妻女子大学』や『上智大学』、『法政大学』などの有名私立大学のキャンパスも点在。
このように、一番町界隈は、自然・文化・教育環境が見事に調和する、アカデミックな住環境が魅力のエリアです。
01.千代田区立麹町小学校・麹町幼稚園 02.千代田区立麹町中学校 03.大妻女子大学
04.上智大学 05.法政大学