ラザレ 久米川店
(パン)

無添加無着色の安心パンがずらりと並んだ店内は、香ばしいパンの香りと幸せが溢れています
「毎日食べても飽きのこない味」と、地元の方々に大人気のパン屋さん。人気ナンバーワンのウインナーロールに使われているウインナーは、国産にこだわった那須の粗挽ウインナー。真っ黒な焼きそばに揚げ玉と紅ショウガがトッピングされた東村山名物のB級グルメ、「黒焼きそばパン」も、お土産に喜ばれること間違いなし。パンもジャムも無添加、無着色で安心なのが人気の秘密。地元の方にとってはなくてはならないお店になっています。住宅アナリストの目による「街力」検証レポート
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整備計画で明るくなった久米川駅から「快適通勤」
正直なところ、読者の多くは「久米川」と聞いて、「おや、どこだろう?」と思ったことでしょう。筆者自身も、西武線だとわかったものの、西武何線だったか、どの辺に位置する街か、すぐには分かりませんでした。もう20年以上前になりますが、はじめて訪ねて自分なりに位置づけた印象は、国木田独歩の「武蔵野」でした。宿場町として栄えた悠久の歴史、マンションと一戸建てがバランスよく建つ住宅街、ゆったり落ち着いた静かな時間の流れに加えて、武蔵野の面影を今に伝える自然と田園風景が広がっていたからです。そんなことを思い出しました。 久しぶりに訪ねました。街はすっかりきれいになり、行き交う人々の表情が明るいと感じました。その理由のひとつが駅を中心とした整備計画。駅南口北口のロータリーの整備、北口の都市計画道路、駅構内のエレベーターの設置、駅務室のオープンカウンター型窓口などが行われていたからです。また南口から八坂駅に向かう道路沿いに広がるウイングロードなどの商店街も、おしゃれに変身したかのようにみえました。高齢者にも優しい街です。周辺に広がる多くの医療機関に通う人たちのために、「駅は、沿線でもいち早くバリアフリーを導入したと聞いています」(駅係員)ということです。 肝心の交通アクセスはどうでしょうか。平日の朝、8時07分発の西武新宿行き急行に乗車してみました。ラッシュ時のピークなので、かなり混むかなと思いきやさにあらず、5号車に乗ったものの、つり革につかまり本を読めるほどでした。小平、花小金井駅で乗車してきた人で入り口付近は混むものの、車内の中の方は、まだ余裕がありました。そして田無駅に到着。ここで10名近くの人が下車、なんと座ることができたのです。結果として「快適通勤」でした。
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駅前・24時間営業の西友など「ショッピング充実」
現地を訪ねました。駅南口に出ると、右手に新青梅街道に通じる幹線道路があります。それを横切り少し行ったところです。道の両側に飲食店などがありますが、道路幅が広いせいか、雑多感、喧騒な雰囲気はまったくありません。そして現地に到着、この間徒歩2分という近さです。「駅に近い」、これが日々の暮らしのどれほどのゆとりを与えてくれることでしょうか。例えば20代30代ディンクスにとって通勤は毎日のこと、深夜帰宅でも安心、急に降り出した雨・知り合いの招待などにも対応など、うれしい限り。リタイア層には、思い立ったらどこにでも行ける気軽な足まわり、銀行・スーパーなど駅近だからこそ満喫できる生活利便性の高さなど、メリットは数え切れないくらいです。 先述した通勤風景、高田馬場駅27分・JR新宿駅31分など主要駅までの近さ、そしてこの駅徒歩2分という足まわりは、不動産鑑定士が言う「交通利便性が高いと資産性も高い」という指標を十分すぎるくらいクリアしています。これは注目に値します。資産価値を判断するもうひとつの指標が生活利便施設。中でもショッピング施設の充実ぶりですが、これも駅前にある24時間営業の西友がありクリアしているのではないでしょうか。西友は、西武線沿線の駅前でよく見かけるが、ここ「西友 久米川店」は、店舗の広さ、豊富な品数、買い物がしやすい整然とした商品陳列、食料品以外の生活必需品も数多く販売などが、他の店舗と異なるように見えたがどうでしょうか。 休日に少し足をのばしてぜひ訪ねてほしいのが、「イオンモールむさし村山」です。新青梅街道に出て車で約20分、意外に近く気軽に行くことができます。店内には、先端のファッションからシネマ、家電、スキー用品、フードコートまで何でもござれ。ディンクスならまずシネマを見て、レストランでゆっくり食事。その後H&MやZARAなどを覗いて掘り出し物を物色、さらに書房で文庫本を購入し、ヴィクトリアで冬スキーの準備など、時間があっという間に経つ、楽しいモールです。 ショッピングは、このほかにも同じく24時間営業の「ビッグ・エー東村山本町店」、少し足をのばせばダイエー小平店などもあります。変わったところでは知る人ぞ知る「角上魚類小平店」。チェーン展開しているこの店は、対面販売が何よりも特色。新潟直送、築地から仕入れの魚を、目の前でさばいてくれるコーナーで活気があふれています。百聞は一見にしかず、一度買い物してみるとよいでしょう。 食品以外では「ジョイフル本田瑞穂店」を紹介しましょう。店舗の広さは有名ですが、ここもホームセンター、ガーデンセンター、ペット用品、食品館などがそろっています。多くの人が訪ねてくるので、マクドナルドなど外食産業も併設されています。 遠出しない休日は、ちょっとおしゃれしてグルメを楽しみませんか。周辺には、カフェ・ポテリ、リストランテMONなどもあり、ディンクスだけではなく、リタイアした熟年層も、雰囲気を楽しんでいます。
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週末にはみんなで楽しもう「自然環境のすばらしさ」
冒頭の「武蔵野」に話を戻します。所在地である東村山市は、平成24年度、市内に在住する市民に定住意向、市の取り組みに対する満足度などの意識調査をしました。その結果、定住意向では、「今後も東村山市に住み続けたい」が65.5%、その理由は「住み慣れていて愛着がある」68.8%、「自然環境がよい」58.4%、「交通の便がよい」45.5%となっています。 このなかで注目したいのが自然環境。これについては、市の取り組みの細部にわたる質問の中で「緑の保全と緑化の推進」45.1%、「水と親しめる河川や水辺空間の整備」36.8%、「誰もが気軽に利用できる公園の整備」35.3%がベスト3に入っています。つまり「自然環境がすばらしい」上に、環境に関連する施策に対しても、「実に満足している」というわけです。換言すれば、東村山市は、武蔵野の面影を今に伝える雑木林や田園風景が、市民の心を和ませているともいえます。 地図を広げると、確かに公園の数は多い。例えば多摩湖周辺には、「狭山公園」、「八国山緑地」、「東村山中央公園」などを見ることができます。現地近くにある多摩湖自転車道路からは多摩湖までそんなに遠くありません。休日には、リタイア層は格好の散策の公園を楽しむとよいし、ディンクスは思い切って自転車に乗り多摩湖まで走り、ついでに西武遊園地で遊ぶなんてことが可能です。 通勤同様、これも体験してみましょう。今回は、多摩湖自転車道は体験できませんでしたが、現地近くに住むサイクリストは、「ここからなら自転車道まで4分程度で行けます。自転車道に入れば、専用道なので多摩湖まで11分余。休日にはディンクスらしき二人や、子供を挟んでのファミリー、本格派中高年などが、思い思いに楽しんでいますよ」という。 狭山公園と八国山緑地は、自分の足で歩いてみた。前者は狭山丘陵の玄関口に当たるので、訪れる人は多いという。「園内の地図を用意しています。自然情報などもあるので、お立ち寄りください」(狭山公園パークセンター談)とのこと。太陽広場では、近くの幼稚園の園児だろうか、お弁当を広げて、陽だまりを楽しんでいました。狭山丘陵の東端に位置するのが後者。西武園駅から一番近い広場が西入口広場を通り過ぎさらに行くと、園内全体がコナラ、クヌギなどの雑木林になっている。江戸時代からの地形や道筋なども残っているとかで、古のロマンを感じるといえるかもしれません。
